mozc is … #3

もう少し SKK で遊んでみよう。SKK といえば辞書をネットワーク越しに持てるのが特徴のひとつである。そのへんを追いかけてみる。skkserv なんて15年くらい前の話題なので2周くらい遅れてるわけだが気にしてはいけない。

さてコンピュータ上で日本語を入力する現代的かつ一般的な方式というのは、文字入力できるフィールドにおける挿入ポイントに対してフロントエンドとなるインターフェースが用意されていて、そのプリエディットバッファ内での入力と文節単位の(漢字)変換結果の選択をおこなったのち、最終的な変換結果全体をフィールドに送出するというものだ。

しかし、この方式が本当に日本語入力の完成された到達点なのか? と言うとそうは思えない。なんか日本語変換してるときって言い様のないストレスを感じません? この原因はプリエディットというものの存在にあると思う。正確に言えばプリエディットという非常にモーダル性の高いインターフェースに役割を持たせすぎて、そのライフタイムを長くさせる設計が良くない。

思うに、プリエディットがアクティブで、そこにいろんなものが溜まってる状態というのは、いわば便秘に苛まれている状態そのものなんだろう。その状態のストレスがどんなものか、説明するまでもない。食べたものも入力したものも体内での役目を終えたら即出力されるのがストレスのない生き方なのは自明の理なのに、プリエディットに頼りすぎるという全く正反対の食生活を押し付けてくる現代の日本語入力インターフェースは健康的にも邪悪というより他はない。

そういう観点で SKK を見てみると、SKK の本質からは若干ずれている気がするが、漢字変換の必要がない文字種についてはプリエディットを経ずに直接入力できるという仕様が、SKK を通して入力する際の妙な気楽さ、ストレスの低さに貢献している要素のひとつであるように思える。これは非常に重要。

一方で、SKK の本質である漢字変換の際に送り仮名の開始位置を明示しなければならない仕様は、それが手書きに通じて良いと肯定する意見もあるが、やはりさすがに使いやすさをスポイルしている要素だと言わざるを得ないと思う。ここがなんとかなるとかなり嬉しい。

そういうことで最初に戻るのだが、SKK の場合辞書の部分が分離されていて後から追加できたり、見出し語から対応する語を返す仕様さえ満たしていれば他はなんでもありだったりするので、それを利用してもう少し楽に変換したい。具体的には mecab-skkserv を入れたい。mecab-skkserv はその名の通り mecab をバックエンドに持つ辞書で、これにより送り仮名を意識することなく変換することができるはずだ。ただし、mecab-skkserv の説明で「疑似的に連文節変換ができる」と言われることがあるが、SKK にも mecab-skkserv にも連文節を編集する機能はないのでそれはあまり正しくはない。素の SKK が漢字列とそれに付随する送り仮名の頭という風変わりな単位で変換するのに比較してより自然に文節単位で変換できるようにはなる。

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