ついに恐れていた要望が訪れた。
issue #19。つまり、vim の visual モードがほしいというものだ。
visual モードというのは、一般的な GUI が持つテキスト選択の仕組みに似ていて、編集中のテキストの任意の選択範囲を指定するのに用いられるのだが、最大の特徴はその範囲が視覚的に明確に示されるという点だ。visual モードを開始した位置と、現在のカーソルとの間が選択範囲となり、それが例えば反転表示とかされるのである。カーソル移動のために visual モードでは command モードと共通のモーションを使用できるが、オペレーションに関しては visual モード専用の処理が実行される。
何を恐れているかといえば、まず visual モードというネーミングだ。そもそも、vi 自体が ed とか ex とかいったエディタの「visual モード」なのである。完全に被っている。次にそれが必要な決定的な理由がない(と思われる)のも微妙だ。visual モードがなかったとしても編集には基本的には全く問題ないのだ。
しかしまあこれがほしいという要望は多分来るだろうと思っていたし、実際来てしまったので作るわけなのだ。たぶんモード名は変えると思う。