Talk about news #3

PhoneticNews を拡張し、Yahoo! Japan が提供する500以上のフィードにも対応した。そのために、フィード一覧のページに専用の content script を仕掛けるようにした。

ところで Chrome の拡張から任意のドメインにリクエストを飛ばすには、基本的にはマニフェストの permissions にその URL パターンを予め記述しておく必要があるのだが、yahoo 上のフィードにはそれが必要ないようだ。多分 cors に対応しているんだろう。

それはそれとして、Yahoo!上のフィードのリスト上に、こんな感じに各フィードにチェックボックスが追加される。また画面右下にはコントロールパネルが表示される:

で、適用を押すとこんな感じで念を求められ:

承認すると読み上げるフィードに追加される。

Talk about news #2

PhoneticNews は一種の RSS リーダーと考えることができるが(ただし NHK ニュースに関しては公式サイトが内部的に利用している、限りなく RSS に近い独自形式の XML を利用している)、任意のアドレスのフィードを利用できるわけではないので用途はかなり限定的だ。

なぜフィードを絞っているのかというと、発話の際のトラフィックの問題だ。PhoneticNews は発話データを得るのに VoiceText の API を利用している。この API のエンドポイントに文字列を POST すると、それを読み上げた発話の aac データが返ってくる。

この VoiceText へのネットワークアクセスは PhoneticNews をインストールした Chrome がそれぞれ個別に行うため、任意のフィードを登録できるようにすると VoiceText 側の負荷が結構なものになるかもしれないのである。まあ、勝手な想像なのですが。

API のリファレンスには呼び出しに関する回数や頻度の制限などは記述されていないので、どこまで許されるのか実際わからないのであった。うーんお問合せしたほうがいいのかなー。

いずれにしてもできうることを考えると、

  • 各 Chrome から個別に VoiceText にアクセスさせることをやめて、ここのサーバを経由させる。ここのサーバが代理的に VoiceText へのやり取りを行う: ここのサーバへの負荷はどうするのかという話になるが、現状でここのサーバは CloudFlare のお世話になっているのでたぶん負荷の面では大丈夫
  • 発話データを Chrome 自身の tts で生成する: ただし、日本語の発話データは OSX か、Windows10 以降じゃないと取得できない、らしい

あたりになると思う。はてさて。

Talk about news

PhoneticNews という Chrome エクステンションを前書いたのだが、いくつか既知のバグがあり、特に Chrome の起動時に二重に読み上げが行われる現象がある。この機会に探ってみた。

このエクステンションは定期的に NHK のニュースを読み込み、それを読み上げる。そのためにバックグラウンドで定期的に読み込み処理、読み上げ処理を走らせることが動作の核になる。一般的にそれを実現するには setTimeout や setInterval を使うのだが、Chrome のエクステンションの場合はバックグラウンドページの構造について Event Pages という別のアプローチがあり、PhoneticNews もそれを使っている。しかしこれがなかなかに癖があり、正しくそれに対応していなかったのがバグの原因になっている。

エクステンションのバックグラウンドが Event Pages のルールに従うか否かで変わる最大の物は、つまりバックグラウンドページが勝手にアンロードされるか否かということだ。バックグラウンドがアイドル状態になると即アンロードされる。アンロードというのは Chrome ブラウザの環境下においては、エクステンションに割り当てられたプロセスを終了するという意味だ。つまり Event Pages に対応すると、タスクマネージャを開いた時ずらっと Chrome が並ぶのを幾ばくか減らすことができるというわけだ。これはもちろんその分のメモリを開放するという意味もあるが、特にモバイル機器において不要な負荷を減らしバッテリーの寿命を伸ばすという効果があるのだと思う。

さて Event Pages では setTimeout/setInterval の代わりに chrome.alarms を使う。これにアラームを登録すると指定したタイミングにバックグラウンドがロードされ、次に chrome.runtime.onStartup に登録したイベントハンドラが呼ばれ、最後にアラームに登録したイベントハンドラが呼ばれる。

このアラームが特徴的なのは、登録が Chrome ブラウザに対して永続的であるということだ。定期的に発生するアラームは、エクステンションのインストール時にただ 1 度登録すればいいのである。PhoneticNews ではそれを知らず、アラームの登録をエクステンションのスタートアップ時に毎回行っていた。これが起動時に二重に読み上げが行われていた原因だ。

その他、従来は NHK ニュースだけに限っていたのを他のニュース配信社もいくつか含めるようにした。
phoneticnews-options
これ以外に、例えば共同通信や時事通信あたりも入れようかなと思ったのだが、なぜか日本の配信社は RSS フィードを公開していない、あるいはこっそりとしか公開していないところが多い。

アイコン押下時のポップアップでは最後に読み込んだ 1 件のニュースだけを表示していたのだが、最大 10 件にまで拡大した。
phoneticnews-popup