exodus from presto opera #2

そろそろ本格的に Presto Opera から脱出しようと考えている。いよいよ様々なサイトが、異様に重かったり、満足に動かなかったり、「オメーのブラウザには見せてやんねー!」されたり、果ては固まったりするからだ。また、特に Linux 版は IME のハンドリングが根本的にめっちゃくちゃなのもさすがに耐えられなくなってきている。

脱出して何に移行するかは 3 つの選択肢がある: Chrome か、Blink Opera か、Firefox かだ。一方で、以前にも何度か書いたが、Presto Opera では以下のようなカスタマイズや機能使用をしていた。つまり移行先のブラウザでもできるだけ同じようなことを出来るとすごくうれしい。

  • ブラウザと統合されたメーラ/フィードリーダ
  • ビュー上でのキー操作のカスタマイズ
  • アドレスバー上でのキー操作のカスタマイズ
  • ブラウザと統合されたメモ機能

ブラウザと統合されたメーラ/フィードリーダ
これは Presto Opera の特徴でもあるのだけど、実際のところメールの読み書きは gmail で行っているので、メーラに関しては notifier 系のエクステンションを入れればそれで済んでしまうかもしれない。フィードリーダはまあいろいろあるのでどのブラウザに移行するかという問題とは直接関わらない。つまるところメーラ関連は移行に関してあまり大きな障壁にはならない。

ビュー上でのキー操作のカスタマイズ
移行先のいずれのブラウザも、Presto Opera が備えていたようなキーバインディングの編集機能は持っていない。従って似たようなことをさせるにはエクステンションを入れるしかないのだが、幸いそれぞれのブラウザに某かのエクステンションがある(Blink Opera には今のところなかった気がするが、まあ要するに Chrome なので、何とかなるのである)。ただし Chrome 系は、http や https 以外のスキームのページでエクステンションが動かないとか、純正エクステンションストアでエクステンションが動かないとか謎の制限がたくさんあるので実際のところぐぬぬとなるシーンが少なくない。

アドレスバー上でのキー操作のカスタマイズ
同じキー操作のカスタマイズでもこちらが問題だ。Chrome 系はアドレスバーに対するカスタマイズは極々制限されたものしか許していない。むしろアドレスバーはあんまりいじらせたくないという確固たる意志すら感じる。キー操作に関しては、Firefox のほうが自由度は圧倒的に高い。

ブラウザと統合されたメモ機能
意外と盲点だったが、けっこう使っていた。Opera のメモ機能というのは、メモ機能と表現するより他にないシンプルなものだ。しかしそれは悪いことではなく必要最小限な機能に絞ったよいデザインと言える。

  • メモを追加、編集、削除できる
  • メモを操作するためのペインがタブとして開く。またパネル内に開くこともできる
  • メモ同士の関係性はツリー構造である
  • Opera Sync による同期の対象である
  • 編集可能な要素上のコンテキストメニューにメモの構造のツリーが現れ、そのまま挿入できる

テキストベースのメモ機能というのはおそらくどのブラウザのエクステンションにもたくさんあると思うが、Opera のメモ機能にできるだけ近い操作性のものってあるんだろうか。たくさんあるだけに試すのが大変だ。そして、たぶんないと思う。どうしたものか。

その他
たとえばリンクを含んだ文字列上のドラッグ時の振る舞いは Presto Opera が未だに最も賢い。これは Firefox にそういうように動作させるエクステンションがあるようだ。ただ、いずれにしても javascript でのエミュレーションであり、ページコンテキストのスクリプトが何かやってる場合にそれと上手く共存させられるのかどうかは保証できない気がする。このへんは移行先のブラウザの流儀に慣れたほうがよいのかもしれない。

Presto Opera はどのタブを最後にアクティベートさせたか、のスタックを保持していて、タブをクリックした時タブをそのスタックの末尾に追いやる、いわば最小化動作を行わせることができる。これもたぶん Firefox にはそういうのがあるだろうけど、Chrome ではタブクリックのイベントをエクステンションから取れないのでエミュレートは不可能だと思う。

Chrome はマシンのリソース(CPU パワーや、メモリ)をふんだんに使うブラウザとして有名だ。これは非力なノート上ではつまり、何かするたびファンが回りまくるということを意味する。はっきり言ってとてもうるさい。

まとめ
このように俯瞰してみると、拡張性という意味では Chrome は Firefox に一歩以上劣っているようだ。あるいは優劣ではなく両ブラウザで拡張性のベクトルが違うと言ったほうがよいのかもしれない。しかしそれを踏まえても、Opera からの移行をスムーズに行えそうなのは Firefox のようである。というわけでそうしてみたい。

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