ぼちぼち wasavi に組み込み始めたいのだが、1つ考えることがある。
contenteditable な要素にどのようにテキストの各行を格納するかは、サイトによってまちまちでありおおよそ以下の種類がある:
- 段落を div で区切る
- 段落を p で区切る
- 段落自体はテキストノードであり、br で区切る
- テキスト全体がテキストノードであり、\n そのもので区切る
この他、もちろん今回対応している gmail のように、完全なリッチエディットコントロールとして扱うか、それとも Twitter のように多少書式付けられる textarea 要素の亜種として扱うかの別もある。
面倒なのは、どのサイトがどのタイプかを機械的に判断することはまったくできないということだ。リストを保持して、泥臭く判断するしかないのである。例えばすでに issue として挙げられた件では、workflowy で使用されている contentEditable な div 要素ではテキストを 3. のパターンで格納しているが、このサイトがこれをどこかで表明しているわけではまったくない。wasavi 側で勝手にうまく辻褄を合わせるしかない。
とりあえずそのリストは agent.js 内に定数の形で持っている。もしかしたら将来的には、オプションページでユーザーが編集できるようにするかもしれない。
* * *
というわけで組み込んだ。何がどうなったのか再度まとめてみよう。
1. contentEditable な要素を wasavi で編集する際は、要素の内容を markdown に変換するようになった
2. markdown ではあるが例外があり、wasavi 独自のタグが含まれることがある
img、a、object、embed については markdown ではなく、元の要素への ID を持つリンク要素として表現される。例えば以下のような:
3. wasavi で編集した内容を contentEditable な要素に書き戻す際、いくつかの方法がある
方法は以下の通り:
- html – 内容を markdown とみなした上で html を構築する
- div – 内容の各行を div 要素に変換する
- textAndBreak – 内容の各行をテキストノードに変換し、br 要素で区切る
- plaintext – 内容全体を単体のテキストノードに変換する
これらのいずれかがサイトに応じて自動的に決定される。
4. wasavi のオプション writeas が新設された
3. で選択された値が writeas オプションに設定され、set コマンドによりユーザーが別の値を上書きできる。