赤福プラスの話。
赤福プラス 3.x はふたばの画像掲示板を開いた時に DOMContentLoaded のタイミングで一旦ドキュメントをすべて書き換える。これはなかなかアグレッシブな動作で、3.x 未満の赤福プラスや、おそらくは他の、ブラウザ上で動作するふたば閲覧エクステンションはあくまでふたばがネイティブで送出するコンテンツに何かを「付け足す」ようになっていると思う。赤福プラス 3.x はそうではなく、完全に書き換える。元のドキュメントからメタな中間 XML ドキュメントを生成し、それを XSLT によって HTML に変換・再構築し、元のドキュメントに上書きする。
さて DOMContentLoaded というのは定義としては DOM の構造を構築し終わった段階で発火するイベントで、load イベントに比べてかなり早い段階で発生する。しかし、これはドキュメントに付随するスタイルシートやスクリプトや画像や iframe で指定されるサブフレームのドキュメントをまだ読んでいない段階というわけでは *ない*。もしかしたら並行して読んでいる途中かもしれないし、そうでないかもしれない。特に最新のブラウザほど、並行動作をしている割合が高い。
このブラウザの動作は、赤福プラスの仕様とは相容れない。もしその手のアセットを読み込むとしても、それは赤福プラスが管理する文書の下で読み込まれるべきで、その前段階でネットワークアクセスが発生するのは全て無駄になるため、好ましくない。
そういうわけで、その辺りを最適化するために以前から Presto Opera では外部の script 要素の動作をブロックしたりしていた。似たようなことは Chrome の WebRequest API でもできるわけで、やってみた。
やることは、赤福プラスがページを再構築している間、そのページから発生するふたば外へのリクエストをすべてブロックすることである。そのために、
- バックエンドの main.js にタブ ID をキーとするハッシュ initializingTabIds を用意する
- WebRequest API によりすべてのリクエストをリスンする
- ふたばの画像掲示板の URL がアクセスされたら、そのタブ ID を initializingTabIds に記録する
- その他の何かがアクセスされた場合、それが属するタブ ID が initializingTabIds に含まれていれば、リクエストをキャンセルする
- 赤福プラスのフロントエンドがページを再構築を完了したら、バックエンドへ initialized メッセージを投げる
- バックエンドが initialized メッセージを受け取ったら、そのタブ ID を intializingTabIds から削除する
という処理を加えた。
ところで WebRequest を使うには manifest.json の permissions に “webrequest” および対象となる URL パターンを含める必要がある。今回の場合は URL は http://*/* および https://*/*/ というかなり広範囲に及ぶ強いパーミッションを必要とする。その場合 webstore での審査もけっこう時間がかかるようだ。昨日の午後提出して今審査が通った。
ちなみに Firefox 版はそういう最適化をしていないので読み込みが一番遅い。気が向いたらがんばる。
最近赤福plusの更新で
手書き出来るようになってるのを知って、ああやっと赤福リニンサンに自分の思いが伝わったけおね、ありがたやありがたやと思ってたんですけお。
また、Vivaldiが出たので慣れようと思って意識的にvivaldiを使うようにして
クロームのふたばエクステンションといえばふたクロということだったのでふたクロを使ってみたんですけおね。
そしたらふたクロの「スレが落ちたらふたポからログ引っ張ってくるキャッシュ機能」が便利過ぎて
これからはメインはふたクロになってしまいそうですけおと思ってるんですけおね…。
赤福plusにはそういう機能は無いんですけお?