というわけで、Firefox 版の wasavi も WebExtensions の基盤のもとで動かしてみて、とりあえず起動することは確認したのだが。すべての機能が正しく動作するかどうかは、機能テストを通して動かさないと保証できない。
従来この機能テストというのは Windows7 マシンで行っていた。しかし過去の記事のとおり、このマシンには Windows10 を新規インストールしたので過去の環境はさっぱり残っていないのであった。なので、新しく構築しないといけない。
wasavi の機能テストは Selenium を使っていたのだが、この環境を新たに構築するのはものすごく面倒くさい。Java SDK を入れて、Ant を入れて、Selenium の java バインディングを入れて、JUnit を入れて、OperaDriver を入れて、ChromeDriver を入れて、適当な www サーバを入れて、make を入れて、ソースを rsync して……という具合だ。ものすごく面倒くさい。ものすごく面倒くさい。インストールした後も更に面倒くさい。Selenium や ChromeDriver は割とちょくちょくアップデートされていて、しかも最新の組み合わせじゃないと動かなかったりするからだ。アップデート作業に煩わされたくないし、そもそももはや Windows マシンは開発には使ってなくて、時々地デジのテレビを見るためのものでしかない。余計なものを入れて不安定にさせたくない。
とはいえ機能テストはせざるを得ない。なんとかせめてインストールとアップデート作業だけでも楽に出来ないだろうか……。ということで調べてみたら、なんと Windows10 では OneGet、あるいは PackageManagement という標準のパッケージシステムが用意されているという。それが従来からある、chocolatey などの MS 公式ではないパッケージシステムを取り込む仕組みになっているという。ほー、これはなかなか野心的でいいんじゃないの。
というわけで試してみた。ちなみにこの文書がよくまとまっていてわかりやすい。…のだが。しかし使ってみてまだなんとも洗練されてないなという感じがした。件の文書のとおり動作が不確実なところがあったり機能が足りなかったりする。それからたとえば JDK であれば 32bit、64bit のどれを入れるかみたいな細かい指定がどうすればいいのかわかんない。chocolatey であればそういうスイッチが用意されているが PackageManagement でそれが有効なのかよくわからなかった。あと基本的に PowerShell で作業するのだが、PowerShell いいと思うけどおっそいんだよね……。
そんなわけで chocolatey を直接使うことにした。これの管理のもとで入れるのは:
- jdk8
- ant
- selenium-all-drivers
- node.js
- googlechrome
- opera
- firefox
など。不思議なことに、Selenium の公式のクライアントライブラリの 1 つである java バインディングは chocolatey に登録されていない。それからこの辺はよく知らないのだけど java で JSON は標準では使えないようなので、適当にググッて json-20140107.jar なるものを調達してこないといけない……等々、いくつかのものは個別に入れる必要がある。うーん java バインディングも chocolatey の管理下になんとかならないものかな。
あとは Cygwin 側で
- make
- wget
が必要。
それから npm で
- web-ext
を入れる。
いやはや大変だ。