このブログにたまにスクリーションショットを上げるが、それを見てもわかる通り Chrome のフォントをTakao P 明朝に設定している。これ自体はとても良く出来ているフォントなのだが、繁体字や簡体字の文字までカバーしているわけではないので、そこだけ別のグリフになってしまうことがごくたまにあり、それが気になる。
フリーで、Unicode の多くのコードポイントに対応していて、明朝体あるいは serif のフォントというと Google Noto Fonts の Noto Serif CJK JP である。というわけで、入れてみた。
Takao 明朝に比べると若干硬い感じを受けるが、それはまあ慣れなので。もうひとつ気になるのは含まれるアルファベットが若干アセンダ・ディセンダが広く、うわ〜気取りすぎ!な感じはなくもない。まあそれも慣れなので。
とは言え、慣れではどうにもならないものもあるのです。Chrome のフォントの設定は標準フォント・sans-serif フォント・serif フォント(と、その他)に分けられている。素直に考えれば、標準フォントはページになんにも font-family が指定されていないときに使用されるフォント、sans-serif と serif は font-family 中のそれぞれの総称フォントということだろう。
しかしこの通りに標準フォントと serif フォントに Noto Serif CJK を与えても、そのとおりに表示されない web ページはたくさんある。表示されないのは意図されたもので、つまり font-style に sans-serif を含んでいるページが多い。これは悪習なんじゃないだろうか。font-family には「ぜひともこのフォントで表示してほしい」ものだけを書いてほしい。そしてそのフォントは Web フォントの技術を用いて web ページ側が提供してほしい。font-family は「どういう風に表示されるかは保証しないけどこのフォントで表示してくれたら嬉しいな〜」なフォント名を書くものではない。