そういうわけで、kosian ベースの wasavi が Chrome と Opera で動くようになった。次は Firefox。
ところで、Linux 版の Opera 12.16 というのは、全体的にはよく出来ているのだけど、「なんでそこを見落とすの!?」という箇所がバグっている不思議なプロダクトである。
- 数日起動させっぱなしにすると、ソケットやファイルを開きすぎです!的なエラーが出て何も読み込めなくなる。つまりいったん開いたそれらを閉じる処理を、全てではないが一部見逃している感じ。なんでそこを見落とすの…
- IME との連携は壊滅的にめちゃくちゃで、まったくテストされていないと言っていい。プリエディットや変換候補のポップアップが出る位置、プリエディット中の ctrl などのモディファイアキーの取り扱い、アドレスバーにカーソルがある場合の不自然に中途半端な IME の対応、などなど。また Windows 版で苦労してでっち上げた擬似 Composition Events も、input イベントなどの発生仕様が Windows 版よりもさらにぶっ壊れているのでそもそも Linux 版の Opera 上の wasavi で日本語入力はまったくできない
- 詳細は忘れたけど、エクステンションとして読み込むソースファイルがシンボリックリンクだった場合に Windows 版と振る舞いが異なる
- 詳細は忘れたけど、ショートカットキーに定義したストロークがまったく無視されることが割とけっこうある
なんとなく、作った奴はかなりの切れ者なのだろう。しかしテストした奴が極めて少人数だったか、相当ぼんやりしていたか、あるいはぐでんぐでんに酔っ払いながら仕事したのだろうと思わせる惜しい出来なのである。