さてそのめんどくさい issue 120 だ。
wasavi は textarea や input 要素の他に、contenteditable 属性が与えられた任意の要素を対象にすることができる。できるのだが、問題がある。当然ながら contenteditable な要素ではその要素が内包できるあらゆる要素を内包できる。一方で、wasavi はあくまでプレーンテキストエディタであるので、編集できるのは純粋にその中のテキスト部分だけである。従って編集後にそれを対象の要素へ上書きすると、元の要素に与えられていたマークアップの情報はほぼすべて失われる。
これは仕方がない。wasavi がリッチテキストエディタになれば解決するといえばするが、そういう方向に持っていくつもりは今の所ない。従って、contenteditable な要素を wasavi で編集する際は割りきって使うしかないのである……と考えていたのだが。
件の issue は、gmail でメールを wasavi で編集すると書式付きの署名が壊れてしまうのでそれを弄らないようにしてくれ、というものだ。なるほど。これはたしかに不便な話だ。
どうしたものかな。
まずは wasavi と contenteditable な要素間でのテキストのやりとりで、テキスト以外のマークアップ情報が失われるという問題について考えるに、100%ではないにしても最も情報を保存しつつやりとりできる方法は、テキストではなく要素の innerHTML を編集対象にすることだと思う。しかしこれが万人に使いやすいのかというとかなり疑問だ。
次善の策として、DOM の構造を markdown に変換するようにしてみてはどうか。これは割と悪くない気がする。
ただし、これによって上記の署名が壊れる問題は解決しない。gmail で新規メールを編集している時:
これを markdown に変換すると div 要素の構造が失われる。つまり、再度 markdown をマークアップしたとき最初の状態に戻らない。