psd といえば Photoshop のファイルだが、この記事の psd は profile-sync-daemon である。
これは
- (systemd の)デーモンとして動作し、ブラウザの起動を監視する
- 動作開始時、ブラウザのプロファイルディレクトリを tmpfs にコピーし、元のプロファイルディレクトリはコピー先へのシンボリックリンクへと置き換える
- これにより実質的かつ透過的にブラウザはメモリ上のプロファイルを使用することになる。結果、体感速度の向上と、デバイスへの書き込み頻度の低減がもたらされる
- tmpfs 上のプロファイルは適当な間隔(標準で 1 時間毎、変更可)で実際のファイルシステムに書き戻される
というもので、HDD なマシンでは体感で分かるほど明らかにブラウザのレスポンスが良くなる。すごい。SSD ではそれほどでもないが、その代わり書き込み頻度の低減が非常に有効。ブラウザのプロファイルディレクトリというものはそれはもう常時ものすごい勢いで読み書きされているものなのです。
Ubuntu での使い方:
- PPA からインストール
$ sudo add-apt-repository ppa:graysky/utils
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install profile-sync-daemon
※Ubuntu 16.10 からは公式のリポジトリに入っているそうなので [cci]$ sudo apt-get install profile-sync-daemon[/cci] でいい、はず - ホームディレクトリに設定ファイルの雛形を書き出す
$ psd
- エディタで編集
$ vim ~/.config/psd/psd.conf
- 設定ファイルをパースさせてみる
$ psd p
Profile-sync-daemon v6.31 on Ubuntu 16.04.1 LTSSystemd service is currently inactive.
Systemd resync-timer is currently inactive.
Overlayfs technology is currently inactive.Psd will manage the following per /home/akahuku/.config/psd/.psd.conf:
browser/psname: chromium/chromium
owner/group id: akahuku/1000
sync target: /home/akahuku/.config/chromium
tmpfs dir: /run/user/1000/akahuku-chromium
profile size: 56M
recovery dirs: nonebrowser/psname: firefox/firefox
owner/group id: akahuku/1000
sync target: /home/akahuku/.mozilla/firefox/2ttp4k9g.default
tmpfs dir: /run/user/1000/akahuku-firefox-2ttp4k9g.default
profile size: 7.0M
recovery dirs: none
- デーモンとして登録して実行開始
$ systemctl --user start psd
- 自動起動するようにする
$ systemctl --user enable psd
Created symlink from /home/akahuku/.config/systemd/user/default.target.wants/psd.service to /usr/lib/systemd/user/psd.service.
あとは普通にブラウザを起動すればいい。