統合と結合の違いについて考えてみる。
前の記事の通り、結合という訳はおかしいのであるが、では統合はどうかと言うとこちらは別に合ってるわけでも合ってないわけでもないどうでもいい感じ。重要なのは、結合と統合は実際に動作が異なるということだ。
それには、まず背景レイヤーと通常のレイヤーの違いを認識しておく必要がある。桃では、背景レイヤーは
- 常にレイヤーの最奥にある
- 削除できない
- 移動できない
- 不透明度が1ではないピクセルを置けない(これは変えるかもしれない)
- そのサイズがキャンバス自体のサイズを表している
という扱いになっている。逆に通常レイヤーはサイズと位置が自由で、特に位置とは背景レイヤーに対する相対位置を意味している。
それを踏まえて、まず統合とは全てのレイヤーを背景レイヤー上に合成することだ。この際、各通常レイヤーの、キャンバスサイズからはみ出した部分はすべて切り落とされる。一方で結合は通常レイヤーの大きさと位置が保持される。
ところでPhotoshopやgimpの場合、可視レイヤーの結合が背景レイヤーも含める仕様になっているのだがこれはいいのだろうか。つまり背景レイヤーを含めて全てのレイヤーが可視である状態だと、可視レイヤーの結合と画像の統合に基本的に違いがないのである。
これはちょっと気になったので、桃における可視レイヤーの結合は背景を除外するようにした。