結局ignoreするドメインでの振る舞いが不安定なのに嫌気が差してしまい、cVim から Vimium に乗り換えてしまった。Vimium と wasavi で、快適chrome生活。wasaviで恒常的なレジスタ登録はどうしたら出来るんだろう?教えて偉い人!
— 🎌 Yoshi 🇯🇵 (@zenzo0410) April 22, 2016
エディタを開いた時に特定のレジスタに常に任意の内容が入っているようにするには、vim では vimrc に
:let &z="foobar"
みたいにすると思う。この手のことは、wasavi ではまだできない(レジスタの内容自体は wasavi を閉じるときにエクステンションのバックエンドへ永続化されるので結果的に件のツイートの要件はすでに満たしている)。
できないというのは、vim の [cci]let[/cci] 文は、ex コマンドというよりは vimscript のいわゆる assignment statement で(ただしヘルプ上では expression command ということになっている)、wasavi にはまだスクリプティングの機能がないということだ。
もしその手の機能を設けるとしたら、ex コマンドに [cci]script[/cci] を新設して
:script wasavi.registers["z"] = "foobar";
:script << END
wasavi.registers["z"] = "foobar";
END
な感じになると思う(スクリプトの文法がこうなるかどうかは未定だ)。vim のようにスクリプトの構造が ex コマンドのスーパーセットになっているような設計には、多分しない。
実は以前に script コマンドを実装しかけたことはあったのだが
- wasavi の動作のうち、バックエンドにメッセージを送信して返事を待つ箇所は非同期だ。したがって、スクリプトも単にシーケンシャルに実行するわけにはいかない。つまり
a = wasavi.registers["*"];
print a;
というようにはいかない。
wasav.registers.get("*").then(function (content) {
print a;
});
のような形式にせざるを得ない。すべてこの形式だとお気楽なスクリプトの範疇を超えている。同期か非同期かで文法を使い分けるとしてもそれも煩雑すぎる - スクリプトが例えば javascript であると定義するとそれを実行するのは eval 文になるが、それだとできることが多すぎる。何でもできすぎると動作の保証もセキュリティ面での安全性の保証もできない
- 一方で完全に動作を制御可能なスクリプトインタープリタを実装し、その管理下でスクリプトを動かすとなるとコードサイズと実行速度の危険が危ない
などなど問題がありすぎてこりゃ時期尚早だということで棚上げになっている。どうしたものか。