ここで公開しているアプリケーションにタテログというものがある。
タテログとは何かというのを説明するとかなり長くなる。タテログはふたば☆ちゃんねるのコンテンツに関わっている。ふたばでは当初、立ったスレッドの一覧的なものはなかった。ふたばの画像掲示板は「レス送信モード」と、スレッドを最後にコメントが書き込まれた日付の逆順に、その一部、つまりスレッドの本文・画像と最後の10レスを並べるモード(公式なモード名はない。便宜上サマリーモードと呼ぼう)しかなかったのだ。さすがに不便だと管理人さんも思ったのか、その後、といってももう 7 年か 8 年か、それくらい前の話だが、「カタログモード」なるものが新設された。これはその名の通り、立ったスレッドを表の形式で一覧するモードだ。
さてその後、どういう訳か知らないが dat サーバにある虹裏のカタログが突然動かなくなったのである。当然自分を含むユーザは不便を強いられた。しかも一時的な不具合というわけではなく、なかなか治る気配を見せなかった。
不確かな記憶をたどれば、当時、純正のカタログに見た目を似せた「自分用」という外部サイトがあった。純正のそれとの違いは、存在しているスレッドすべてを対象にしていたという点である。純正カタログはせいぜい最後に更新された 50 やそこらのスレしか表示しなかったのだ。それに対して「自分用」は明らかに便利だった。そんなわけで多くのユーザは自分用を使い出したのであるが、当時のレンタルサーバのキャパシティである。はやくも 503 がちらほら出始めた。
そこで、カタログに相当するものを新しく自前で作ろうとしたものがタテログなのである。
しかし同様な外部の擬似カタログサイトを作るとして、「自分用」と同じにするのはあまり意味がない。そこで、サマリーモードの使い勝手の延長線として、スレッドを縦に並べるようにすることを思いついた。純正カタログ・自分用共にスレッドが Z 字形に並べられる形式なのだが、サマリーモードは縦に 10 スレッドが並び、さらに futaba.htm ~ 10.htm までの各サマリが横に並んでいるイメージなのである。それをそのまま 1 ページに構築するようにした。
とりあえず形になった所で公開してみたところ、意外とすんなりと受け入れられた。とりあえず新しいものは死なない程度に貶すふたばユーザにしては珍しいことだ。スレッドが縦に並んでいるので、カタログに対してタテログだ、というネーミングもふたばユーザによるものだ。